本研究室では、国境を越える人の移動と移住(International Migration)に関する学術的・学際的研究に取り組んでいます。なぜ人々は国境を越えるのでしょうか。国境を越える人々は、どのような変化を世界にもたらすのでしょうか。平均して15名程度の大学院生(博士前期・後期課程所属)や招聘研究者等が集まり、情報共有・意見交換を重ね、研究を進めています。
【代表者プロフィール】
筑波大学人文社会系教授/博士(国際政治経済学)
移民政策学会理事(2011年~2015年、2017年~2021年<常任理事>、2023年~<事務局長>)
一般財団法人日伯経済文化協会評議員(2014年~)
家庭教育学会常任理事(2015年~)
法務省難民審査参与員(2015年~)
法務省出入国管理政策懇談会委員(2016年~2020年)
内閣官房・第三国定住による難民の受入れ事業の対象拡大等に係る検討会有識者メンバー(2018年~2019年)
法務省・収容・送還に関する専門部会委員(2019年~2020年)
内閣官房・教育未来創造会議有識者構成員/教育未来創造会議ワーキンググループ委員(2022年~2023年)
公益財団法人笹川平和財団「新人流時代の共生社会モデル構築」事業ワーキンググループ委員(2022年~)
公益財団法人日本財団・ウクライナ避難民支援に係る有識者会議座長(2023年)
公益財団法人アジア福祉教育財団理事(2023年~)
【著作】
『入国管理政策:「1990年体制」の成立と展開』(2010年、ナカニシヤ出版、単著)
『移住労働と世界的経済危機』(2011年、明石書店、編著)
『「グローバル人材」の政策と現実』(2015年、明石書店、共編著)
『変容する国際移住のリアリティ:「編入モード」の社会学』(2017年、ハーベスト社、共編著)
『人の国際移動は管理されうるのか:移民をめぐる秩序形成とガバナンス構築』(2020年、ミネルヴァ書房、単著)
Migration Policies in Asia (Five Volume Set) (2020年、Sage Publishing、共編著)
『移住労働とディアスポラ政策:国境を越える人の移動をめぐる送出国のパースペクティブ』(2022年、筑波大学出版会、編著)
【担当授業科目】
「国境を越える政治」/「国際政治経済学」/「アジア移民社会論」/「移民研究・国際人口移動論」/「Migration and Multicultural Studies」/「外書購読」、演習科目ほか
※2020~2021年度 オムニバス講義除く
【TRIOS】
https://trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000000346
【科研】
https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000030400617/
【主査を務めた学位論文のタイトル】
<博士論文>
『越境するインドネシア人看護師の研究―日尼経済連携協定(EPA)をケースとして―』
『Social Interaction of Indian Migrants in Japan: Cultural Disfluency, Schema Modification, and Negotiation』
『在日クルド人のディアスポラ体験に関する質的研究』
『日本人の対難民意識とその規定要因に関する実証研究:メディアとの関連を中心に』
『移民の社会統合に関する研究:移民第二世代の母語・継承語教育をめぐる日本とドイツの事例を中心に』
『現代タタール・ディアスポラの言語選択:ウズベキスタン、カザフスタン、タジキスタンを事例として』
『在日バングラデシュ人ムスリム移民に関する実証研究』
『An Analysis of the Social Innovation Scaling Processes in Selected Asian Countries』
『国境を越える高度人材の研究:中国人の日本留学及びキャリア・家族形成に関する分析』
『日本のNPO政策過程に対する新制度論的考察:政策フィードバックと制度発展』
『医療供給制度改革の政治過程:「医療機能の文化・連携」というアイディアの形成と展開』
<修士論文>
『社会的メンバーシップを根拠とする非正規移民に対する滞在権についての研究―カレンズの国境開放論を巡って―』)
『日本における対イスラーム認識に関する一考察―保育園における保育者とムスリム保護者との関係を中心に―』
『東北アジアにおける地域協力に関する一考察―日韓関係を中心に―』
『在日外国人の地方参政権に関する研究:住民投票権を付与する自治体を中心に』
『The Development of Halal Food in Japan: Role of Indonesian Muslim Community in Japan viewed through Multiculturalism Perspective』
『独日における同性婚の実現に関するフレーミングの比較研究:LGBT 運動のフレーミングを中心に』
『コロナ下の中国人留学生が直面する苦境と対策:スポーツ参加の効果への着目』
『「特定技能」制度の実態分析:中国籍労働者に対する調査を中心に』
『日本と台湾の外国人材の受け入れに関する比較研究』
『日本に移民するロシアの若者:「頭脳流出」か、あるいは「頭脳循環」か?』
『都市部における在日中国人女性の社会参加と異文化適応:既婚者へのインタビューから』
『中国籍高度人材就労ビザ選択意識についての研究:高度専門職を中心に―』
『専門学校に在籍する中国人留学生のキャリア意識について』
『漫才を通じた偏見との向き合い方―日本で活動する「ハーフコメディアン」の事例分析―』
『日本における難民のメディア表象に関する研究:フレーム分析の視座から』
『More than ‘A Temporary Shelter’: A Study of Japanese Lifestyle and Cultural Exploration and Its Impact on the Life Course of Hong Kongese Joining the Working Holiday Programme in Japan』
『日本における中国人留学生キャリアに関する考察:四年生大学を卒業した女性を中心に』
『カタルーニャ・トランスナショナリズムの形成と展開:在日カタルーニャ人を事例に』
『日本のモスクに関する研究:東京ジャーミイを事例として』
『日本の非正規滞在者に関する研究』
『A Study on South Korean Youths Emigrating to Japan: Its Causes and Consequences』
『日本における外国人児童生徒教育の歴史的考察』
『難民危機におけるドイツメディアの役割:「世論形成」か「世論の鏡か」』
『移民の社会統合における教育現場のあり方に関する研究:日本とドイツの教育制度の比較をもとに』
『日本の大学における留学生支援体制に関する研究』
『滞日高度人材中国人女性のアイデンティティ:ナラティブインタビューの分析から』
『在日コリアンのエスニック・アイデンティティ:若い世代における韓国留学の事例から』
『外国人教員・研究者の国際移動に関する研究:日本の大学を事例として』
『在日中国出身留学生の将来設計の分析』
『中国結婚移住女性の適応をめぐる研究:新潟県南魚沼市における日中間「ムラの国際結婚」に関する意識調査』
『留学生の移動の決定要因分析:ベトナムから日本への留学生を中心に』
『日本における難民受け入れの分析:申請者の収用問題を中心にして』
『日本の外国人高度人材獲得についての研究:中国人ITワーカーに関する実態調査を中心に』
『外国人研修生受け入れの再検討:温泉旅館・ホテル業界における中国人研修生の実態分析』